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碓氷峠を歩く

5月はなにかと調子が良くなかった。梅雨に入る前に気分転換に山の方でも行ってみるかと思い立って、休みをとって群馬県の碓氷峠を歩いてきた。調べてみたら碓氷峠の最寄りは横川駅ということだったので、新幹線で高崎まで行き、そこから信越本線で終点の横川まで行くことにした。

Tokyo Station

東京駅には9時半すぎに到着。そういえば引退が近づいている E4 系には乗ったことなかったなと思い、10時過ぎの Max たにがわが来るのを待ってから乗車。2階建て新幹線も初めてだったので2階席に座って高崎まで。いつもより目線が高いのがいいけど、リクライニングがなくて列固定なのには驚いた。大量輸送を目的とした車両だ。

高崎からは信越本線に乗り換え、ドアの開閉がボタン式でこれまた新鮮。30分ぐらいで横川に到着。周囲の山々がすごい。お昼になってしまったので、駅前のおぎのやまで歩いていって、峠の釜めしを食べる。セットに選んだ蕎麦も美味しくてよかった。

Usui Pass Railway Heritage Park

お昼を食べたら駅前にある碓氷峠鉄道文化むらへ。20年前まであった横川機関区の跡地に作られた鉄道の博物館で、大量の電気機関車が屋外にひたすら展示されている。信越本線がまだ軽井沢までつながっていた時に碓氷峠を越えるために使われた EF63 とその機関庫がそのまま展示エリアになっていたのは、昔の雰囲気が残っていて特に良かった。

外に並べられた機関車たちを眺めていたら警笛の音が聞こえててきて、おや?と思って鉄道文化むら横の線路をみると、なんと EF63 が走っている。これが噂に聞く EF63 を実際に運転させてくれるという大人の遊びか…。てっきり週末のみやっているものだと思いこんでいたので、実際に走っている EF63 が生で見れたのは嬉しかった。自分も講習受けに来ようかな…。

Usui Pass

一通り展示を見終えて、次は碓氷峠に続くアプトの道を登ってみることに。ここは信越本線の線路跡を遊歩道にしたもので、機関車が登っていた急勾配をなんと自分の足で登ることができる。20分ほど歩くと旧丸山変電所に到着して一休み。碓氷峠って日本で最初の電化区間で、ここはそのための変電所だったそう。人がいなくて自然の音しか聞こえないのがよい。

さらにそこから25分ほど歩いてアプトの道の終点に到着。すぐ脇に峠の湯があったのでそのまま入る。3時間600円。天気がよくて露天風呂が最高だった。畳のスペースあったので風呂上がりはゴロゴロとしつつ、しばらく休憩してから再び出発。

Usui Pass

夕方というにはまだ早いくらいだったので、さらに峠を登ってみて碓氷湖まで行ってみることにする。アプトの道は終わってしまったので、ここからは信越本線の旧線跡に入る。途中トンネルを何回か通り抜けつつ20分程度で碓氷湖に到着。静かな湖畔を眺めつつぼーっと過ごす。湖の周囲はぐるっと歩けるようになっていて、1/3ぐらい歩いたところで引き返してきた。

日没が遅くなっているとはいえ、17時近くになったので暗くなる前に峠を下る。また旧線跡とアプトの道を写真を撮りながら歩いてきて18時には横川駅着。もう少し時間があったらさらに奥のめがね橋まで行けたかもしれない。これはまた今度に。

Usui Pass

帰りは高崎まで戻り、夕食に鳥めしを食べてから新幹線で東京へ。途中で East i も見かけたりして、なんだか珍しいものがたくさん見れてしまった。碓氷峠は自然があふれる雰囲気のいい場所だったので、季節を変えてまた気分転換しに行きたい。おすすめ。

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。