SummerWind

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秋の津軽半島を旅する

久しぶりに青森に行くことにした。今回は二泊三日で津軽半島のあたりをゆっくり巡ってきた。

千畳敷で海を眺める

新幹線で新青森へ行き、奥羽本線に乗り換えて弘前へ向かう。車窓に大きく岩木山が見えてくると、ようやく津軽に来たな、と感じる。

弘前に着くとお腹が空いたので、駅の近くにある市場「虹のマート」をのぞいてみて、納豆はんぺん揚げを買って食べた。中身は「納豆」と「はんぺん」という文字通りの組み合わせだったけど意外にあう。揚げたての衣もサクサクとして美味しかった。

車窓から見える岩木山

午後はリゾートしらかみに乗って、千畳敷を見にいく。弘前駅から1時間半、大きな窓から津軽平野を眺めながらの列車旅。途中、車内では津軽弁での昔話の語りもあって満足度は高い。

千畳敷では15分間の一時停車。乗客みんなで一度下車して、かつて隆起したという海岸を眺めに行く。自分はここで1時間後の列車で折り返すので、駅には戻らずにおばちゃんが売りにきていたイカ焼きを買い、海を眺めながらのんびり食べた。うまい。日本酒も用意しておけばよかったな。

折り返しまでの時間、千畳敷の海岸を散歩していると、海の向こう側にまた岩木山が見えてきた。普段は平野側から見ていたので、なるほど海側から見る岩木山もなかなかだなと思った。むしろ平野側から見るよりも好きかもしれない。

千畳敷海岸

鯵ヶ沢、小泊、そして龍飛崎

2日目は車を借り、行きたいところだけをなんとなく決めて、あとは気ままに津軽半島を移動することにした。最初は鯵ヶ沢を目指すことにして、途中で弘前りんご公園や鶴の舞橋に立ち寄った。天気はよく、どこからでも大きくてきれいな岩木山を眺めることができた。

鶴の舞橋

鯵ヶ沢には昼前に着いた。お目当ての海鮮のお店が臨時休業で残念だったが、駅前の店で買った名物のチキンボーが絶品だった。注文をするとその場で揚げてくれて、アツアツのままかじりつくのがまたいい。

さて、次はどこに行こうかと考えて、小泊を目指すことにした。鯵ヶ沢から小泊へは、風力発電の風車の下をいくつも通りながら「メロンロード」と呼ばれる道をひたすら北上する。途中、遮光器土偶が見つかった亀ヶ岡石器時代遺跡があったので、少し休憩。遺跡の目の前に広がる津軽平野は稲穂で黄金色に輝いていた。

津軽平野

遺跡からさらに走って小泊の手前にある十三湖へ。湖の中にある小島に渡る橋の上から写真を撮ったりした。人が歩くための細い橋なのかなと思っていたら、軽トラが向こうから走ってきてびっくりした。

十三湖をあとにして、海岸線沿いをさらに北上して小泊へ、そこから少し行ったところにある道の駅こどまりでようやく昼食。昼食後は目の前にある海岸を少し歩いた。ここからの眺めはいつも素晴らしい。

道の駅こどまりから見る海岸線

車の返却時間までまだあったので、思い切ってさらに北の龍飛崎まで行ってみることにした。小泊から龍飛崎までは高低差が大きい山道になっていて、通るたびによくこんなところに道を作ったものだ…と思わされる。

ここまでの道中はよく晴れていたが、龍飛崎に着くと雲が多く、暴風と呼んでもおかしくない強い風が吹きつけていた。それでも空気は澄んでいるのか、北海道の松前のあたりまで見渡すことができた。

龍飛崎からの眺め

龍飛崎から先はもう海なので、弘前まで戻ることにする。なんとなく来た道をそのまま戻るのはつまらないなと思い、帰りは十三湖の東側から平野部を南下することにした。十三湖の風車群を横目に「こめ米ロード」と呼ばれる広域農道に入ると、夕日に照らされて輝く稲穂が道の両側に広がっていて目を奪われた。

夕日と津軽平野

弘前の街めぐり

最終日は弘前の街を歩く。まずは藤田記念庭園の洋館を目指した。途中、戸田うちわ餅店を見つけたので餅を何本か購入。うちわ餅も好きだけど、自分の中では黒蜜がかかった串餅が最高かもしれない。

藤田記念庭園の洋館には9時半のオープン直後に到着。お目当てだった喫茶室はすでに3組の順番待ちで人気だ。順番に並ぶと15分ほどで呼んでもらえ、運良くテラス席に通してもらえて、落ち着いた雰囲気の中でよい時間が過ごせた。アップルパイも美味しかったのでぜひまた訪れたい。

大正浪漫喫茶室

藤田記念庭園から弘前公園に入っていって、天守を見にいく。今年は天守を本来の場所に戻す「曳戻し」をやっているとのことで、状況が気になっていたのだ。見ると天守はたしかに移動している。ただ本来の場所までまだまだ距離がありそうで、その後の補強なども含めて工事にはあと数年はかかるらしい。これも完了したらまた見にこないとだ。

弘前城天守

弘前公園を北に抜け、すぐのところにある石場家住宅を眺めてから、津軽藩ねぷた村でねぷたを見学。弘前ねぷたは青森ねぶたとは違って平面的なのが興味深い。ねぷただけの展示かと思いきや、津軽三味線のコーナーや庭園なんかもあって充実した展示で満足した。

津軽藩ねぷた村

帰りの新幹線まで少し時間があったので、戸田うちわ餅店で買った餅を食べつつ弘前駅に戻り、さらに青森市内まで出てみることにした。

青森市内は快晴で空は青く、海風が気持ちよかった。秋の津軽半島にまた来たいと思った。

青森の海

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。