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Windows Vista Beta 2に思う

先週の中頃にWindows Vista Beta 2が一般向けレビュー用に公開されました。自分も3.3GBあるディスクイメージをせっせとダウンロードして、Windows用マシンに入れて使ってみました。インストール自体は日本語環境でできますし、比較的すんなり入ったので、特に問題はなさそうです。

実は以前、仮想環境にインストールしたMSDN向けのプレビュー版を某所で触る機会があったのですが、その時は見た目が変わったただのWindows XPという印象でした。今回はネイティブで動作する環境で使ってみたわけですが、基本的に印象は変わりませんね。インストールしたマシンは一応DirectX 9対応世代のグラフィックカードを搭載しているので、なんとか新しいUIのAeroを動作することができたんですが、要求スペックがなかなか厳しいらしく、結構もっさりした動きになってしまいました。

Aeroの動きはなかなか美しくて、個人的には結構好みだったりします。Mac OS XのQuartzのようなエフェクトとは違い、LinuxのXglのような動きに近いものですね。ただ、Mac OS Xのエフェクトを伴った動きは美しいだけでなく便利に使える事(例えばExposeなど)ができますが、Windowsの場合は、特に便利に使える感じがしませんね。見た目の美しさはそれなりにいい方向に向かっている気がしますが、これがユーザーエクスペリエンスにつながるかというと、そうでも無いような気がします。

動作にも疑問を感じる部分がありますね。たとえばソフトウェアのインストールやシステムの設定に関する動作を行うと、いちいち画面を暗くして、この動作を行ってもいいですか?と表示しますし、IE7+に関しては、ソフトウェアのダウンロードの有無に関してもいちいち確認をとるようになっています。ウイルスの多いWindowsでは、安全に動作させるためには仕方がないのかもしれませんが、ユーザー側としてはいちいち「はい」か「いいえ」を選択しなければならないので、非常に面倒でしょう。うーん、結局Vistaって何なんだろう。Beta 2を使ってみて、そう思いました。

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。