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H-IIB 2号機 打ち上げ見学ツアー 4日目

Sunrise

3日目の続き。やっとこさ打ち上げ日となる4日目。前日から晴れの予報が出ていたので、6時過ぎに起きだしてさっと着替え、ひとり車に乗り込んで日の出を見に行く。75号線の海岸脇に車を止めて、海からのぼってくる太陽の写真を何枚か撮ったりする。今日はいい1日になりそう。

宿に戻って7時半すぎに朝食を食べて、しばらくうだうだしてから10時に長谷展望公園に出発。10時半には公園に到着して、最前列から2列目のあたりにビニールシートを展開して場所を確保。風が強くてとにかく寒い。途中で金木犀さんをお見かけしたので、ご挨拶。どもども、今回は長谷で見学なんですねー。さて、打ち上げまではまだ時間があるので、少し時間をつぶすために車で千座の岩屋に行ってみることに。

Chikuranoiwaya Cave

15分程度で千座の岩屋に到着してぶらぶらする。特に下調べなしに来てみたけど、海が青く、空も広いので開放感があって気持ちがいい。洞窟から青い海を眺めることもできたりと、なかなか美しい場所でいいね。夏に来て遊ぶのもよさそう。千座の岩屋を後にして、打ち上げ前にお昼を済ませてしまおうということで、南種子の大関で親子丼を食べる。初めて来たけど安くてうまい。

H-IIB Flight 2 Launch

お腹もいっぱいになったところで、いよいよ打ち上げを見るべく長谷展望公園に戻る。すでに駐車場は埋まっていて、公園内に駐車。人も多く集まっていて大賑わいの様子。いやー、懐かしい。H-IIB 初号機の打ち上げを見に来たときもこんな雰囲気だったわね。打ち上げまで1時間半程度。相変わらず風が冷たくて寒い中、三脚を準備したり周りの様子を写真に撮ったりしつつして過ごす。やっぱりこのワクワク感たまらんね。

途中少し厚い雲が上空にかかったりして心配になりつつも、打ち上げ10分前には快晴。日の光も当たって暖かい。300秒前からカウントダウンが放送できこえてきて、いよいよ緊張してくる。カメラのセッティングを整えたり、ロケットの状態を眺めたりしていたら、あっという間に10秒前。カメラのシャッターをロックして連射状態にしてからカウントダウンに集中。5、4、3、2、1、0。

H-IIB Flight 2 Launch

射点がパッと明るくなって、SRB-Aが点火。静かにH-IIBが上昇しはじめる。あがった!と思った瞬間には一気に加速して青空を駆け上がっていく。あぁ、自分はこの青空に真っ白な煙を残しながらロケットがあがっていく光景が見たかったのよね、と満足しつつ、カメラを三脚から外してファインダーでロケットを追う。このあたりでようやくSRB-Aのバリバリとした音。この衝撃音も何度聞いても迫力があるねぇ。そうこうしているうちに、ロケットは青空の中の高い場所へ。双眼鏡に切り替えてみてみると、ちょうどSRB-Aが分離されたところで4つの光がキラキラ見えた。

H-IIB Flight 2 Launch

打ち上げ成功。今回もいい打ち上げでした。青空に残された白い軌跡を見ながら満足感に浸りつつ、宿に戻って写真の整理やらBlogのエントリー起こしやらをやって、4日目も終了。明日は朝から東京に戻る予定。しばしの休暇もあっという間に終わるわね。5日目に続く。

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。