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IE8 RC1と言語別フォントレンダリング

IE8の最初のRC版がリリースになりました。いよいよ正式版も間近だなぁという印象です。機能面ではBeta 2の時点で固まっているので、今回のリリースにあまり目新しさを感じませんが、細かいバグなどは色々と修正されているようです。

自分が以前(もう1年近くも前でびっくり)に出していた、言語別のフォントレンダリングを正しくしてくれない問題も今回のRC1でついに修正された模様。ここでいう「言語別のフォントレンダリング」とは、CSSに英語用と日本語用のフォントを指定した場合、アルファベットには英語用フォントが、ひらがなや漢字には日本語フォントがそれぞれ用いられてレンダリングされることを表します。

例えば、次のようなHTMLとCSSのコード断片があるとします。

<style type="text/css">h1 { font-family: Arial, "MS 明朝"; }</style>
<h1>Internet Explorer 8のフィードバック</h1>

上記のコードをブラウザでレンダリングした場合、h1要素の「Internet Explorer 8」の文字にはArialフォントが使用され、「のフィードバック」の文字にはMS 明朝が使われるはずです。ところが、IE8 RC1以前は、全ての文字がArialフォントでレンダリングされていました。

IE8 RCのフォントレンダリング

上記はRC1でのレンダリング結果です。アルファベットとひらがな、カタカナで異なるフォントが使用されており、問題が解消されたのが分かります。この問題、Beta2の時点でも直してもらえず、IE8じゃ直らないのかなーと思っていたので、RC1のタイミングで直ったのは驚きでした。このまま順調に正式版のリリースまでいくとよいですね。

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。