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Tinker Board と armbian

少し前に Tinker Board で使っている OS を標準の TinkerOS から armbian に変更した。変更した主な理由は以下の通り。

  • コンテナ関連の機能を使うためにカーネルの再ビルドが不要
  • 使い慣れた Ubuntu 16.04 ベースのイメージが公開されている
  • サーバー向けイメージが公開されている
  • 新しめの Linux カーネルが採用されている

ただ移行にあたっては以下のような問題もあって、設定を個別に見直していく必要があった。特に Machine ID が同じになっていることに気づくのにだいぶ苦労した。

  • 初回起動後に MAC アドレスが自動生成される
  • /etc/machine-id が常に同じ値になる
  • LED が常に Heartbeat で点滅する
  • swap が Systemd で管理されていない

個人的にはコンテナに関連する機能がデフォルトで有効になっているのでカーネルの再ビルドが不要になったのが特に嬉しい。起動後に X11 関連の不要なパッケージを削除するプロセスも不要になったし、今のところカーネルまわりの問題も起きていないので、とても満足している。

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。