Hidden Figures
少し前に劇場で Hidden Figures (邦題では「ドリーム」) を観た。NASA のラングレー研究所にいた黒人女性計算手たちの話で、なかなか日本人には馴染みがない黒人差別を扱ったストーリーになっている。全体的にはそれほど暗い感じでもなく、バランスのとれた「いい話」という感じで楽しめた。
日常的にスマホやパソコンを使っている身としては、そもそも「計算手」という職業自体がイメージしにくいのだけど、あわせて読んだ原作本によるとラングレー研究所では当時は多くの計算手が活躍していたらしい。映画の舞台になっているマーキュリー計画の頃は、今とは違ってコンピューターがまだまだ信頼されておらず、コンピューターが出力した軌道計算の結果を計算手が検算するという、今とは逆のような立場になっていたらしい。IBM の Blog にある関連記事なんかもあわせて読むと、より楽しめる。
映画を観てから原作本を読んだので、どこかのタイミングでまた映画を見直したい。