SummerWind

Web, Photography, Space Development

アンビエンド・ファインダビリティ

数日前から主に通学中に読み進めていた「アンビエント・ファインダビリティ」を読み終えました。言い回しが非常に難しく書かれているので、この本の内容を100%理解するのはなかなか難しいんですが、なかなか興味深い内容であったことは確かです。

本の冒頭でも書かれているのですが、「この本は何について書かれているのか」と聞かれると答えるのはとても難しい。しかし、本の中ではそのすぐ後にこう書かれています。「観察者の見方次第で決まるものだから」と。自分がこの本を読み終えて感じたのは、「インフォメーションアーキテクチャ」という分野への興味が非常に強くなったという事でした。

自分は、Webデザインにしても何かの製品にしても、見た目を重視する傾向にあったため、多少使い勝手が悪くてもカッコいい方が良いという思考を持っていました。ですが、この本には使い勝手の重要さや、特定の物を"見つけられることが可能"という事の重要さについて書かれており、中身や構造の重要さというものに改めて気づかせてくれます。また、本の中に書かれていた「見つける事ができないものは、見る事ができない」というような言葉には非常に刺激を受けました。いくら見た目が良くても、それを見つけることができなければ、見てもらう事ができない。だからこそ、まず構造やユーザビリティ、ファインダビリティを適切に設定することが重要であると。

正直なところ、あまり面白くはない本だなとは思うんですが、この本を読むと考え方を変えることができるかもしれません。自分にとっては刺激受けた本の1冊に加えておきたいところですね。しばらくしたら、改めてじっくりと読みたいものです。

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。