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HTTP/2 Draft 14 日本語訳

先日、HTTP/2の14番目のドラフトが公開されました。いつものように日本語の翻訳版を用意しましたので、HTTP/2 Draft 14 日本語訳として公開します。前回の仕様からの変更点は以下の通りです。

  • HPACKからリファレンスセットが削除 (やった!)
  • 擬似ヘッダーフィールドが通常のヘッダーフィールドよりも先に出現することを規定
  • フレームの最大長を24ビットに変更
  • ヘッダーリストのサイズ制限の設定を追加
  • セグメントの削除

今回の仕様はWorking Group Last Callとされており、9月までに現状の仕様に大きな問題が見つからなければ、仕様としては確定の方向で作業が進むことになります。すでにnghttp2curlが既に最新仕様に対応しているので、実際に試すことができます。

個人的には、HTTP/2のヘッダー圧縮に使用されているHPACKの仕様からリファレンスセットが削除されて、実装がシンプルになるのが嬉しいところです。さーて、実装しよっと。

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。