HTTP/2.0の新しい実装向け仕様 (Draft 09) が公開されました。前回のDraft 08の置き換えとして今回も実装向け仕様となっています。いつものように日本語の翻訳もHTTP/2.0 Draft 09 日本語訳として用意しましたので公開します。前回の実装向けドラフトからの主な変更点としては、以下のような感じです。

• HTTPレスポンスステータスの1xx系について明記された
• ヘッダー圧縮とヘッダーフィールドの順序の関係について明記された
• Cookieヘッダーフィールドの値の扱いについて明記された

HTTP/2.0でヘッダーの圧縮に使われるHPACKの仕様も更新されたので、あわせて参照することをオススメします。HPACKの仕様は、最初すごい荒削りで読みにくかったのですが、最近は圧縮例の記載も増えて、だいぶ読みやすくなりました。自分の得意なスクリプト言語を使ってHPACKを実装してみるのも、なかなか面白いかと思います。自分がNode.jsで実装してみたものも、GitHubで公開していますので興味がある方は参考にしてみてください。