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ハワイ旅行 ‘11 マウナケア編

7月14日の夜から早めの夏休みをとって久々の海外旅行をしてきたので、その時の話をいくつか。久々に大自然を見たくなったので、今回はハワイ島に行ってみることに決定。

From Tokyo to Honolulu

そんなわけで、7月14日の夜、羽田空港からハワイアン航空で出発。羽田からの国際線は初めての利用でしたが、東京都民にとってはやっぱり成田より近くて便利ですな。ハワイアン航空は機内に入ると完全に南国仕様で鮮やか。ついでに機内の温度も南国仕様なのでさむいさむい。うっかり半袖シャツとか来ていくとつらいので、上着があるとよさそう。

日付変更線を超えて、7月14日のお昼前にはホノルル空港に到着、そのままハワイアン航空の国内線に乗り継いで、ハワイ島に到着。天気は曇りで思ったよりもどんより。ダラーで予約しておいたレンタカーを借りて、宿泊先まで移動後、L&L Hawaiian BBQなどでごはんを買い込んで、その日はぼんやり過ごす。L&Lのステーキプレートうまいすなー。

Saddle Road

翌日は午後から事前にJack’s Hawaiiで申し込んでおいたマウナケアに夕日を見に行くツアーに参加。14時過ぎにピックアップされて、途中に休憩などをはさみつつ、マウナケア山頂まで走るはしる。休憩ポイント直後の溶岩大地の風景には圧倒される。とにかく広大で荒涼とした風景がどこまでも続いている。いやー、この風景だけでも来た甲斐ある。

Onizuka Visitor Center

休憩ポイントを超えるとマウナケアの山道に入っていき、その途中にあるオニヅカビジターセンターで再び休憩。このあたりから酸素が薄くなり始めるので、お弁当などを食べながらゆっくり体を慣らす。この時点で眼下には雲海が広がっていて、だいぶ登ってきたなぁという印象。ちなみにビジターセンターの名前の由来は、ハワイ初の宇宙飛行士エリソン・オニヅカ氏から。センター内には、小さなお土産屋があったので少し物色。マウナケア山頂にあるすばる望遠鏡のステッカーがあったので、1枚購入。$1ぐらいの値段でちと高いわね。

マウナケア山頂

1時間停止休憩してある程度体が慣れてきたところで、再び移動開始。砂利道をゴトゴトと20分ほど移動してついに山頂に到達。頂上付近は道も舗装されていて最後はスムーズに到着。頂上の気温は0度ほど、その日の風の強さによって体感温度はもっと下がるとのこと。車を降りると確かに、さ、寒い。南国とは思えない寒さなので、防寒着を借りて、19時ごろの日没まではしばし自由時間。上を見上げると空の青さにびっくりする。

マウナケア山頂の夕日

19時の日没が近くなり、目の前には雲海の上の見事な夕日が。空気が澄んでいるのでとにかく美しく、山頂に設置されている各国の望遠鏡群のシルエットも重なってとても幻想的に見える。しかも写真にうつっている角張った建物のシルエットは、日本のすばる望遠鏡ときた。山頂の薄い空気の影響からか軽い頭痛を感じつつも、そのままゆっくり日が沈んでいくのをただひたすらぼーっと眺める、眺める。いやー、素晴らしい風景でした。

夕日のグラデーション

夕日が沈んだあとのグラデーションもまた美しい。紫から黄色に空が輝くので、ちょっと飛んでいったら宇宙に届く気がしてくる。さて、体も冷えてきたので、そろそろ車に戻って下に降りることに。夕日はとても美しいものでしたが、今回マウナケアに来た目的は、夕日を見るだけじゃないのです。山頂は空気が薄くて辛いので、一度オニヅカビジターセンターまで戻って、さらにマウナケアの空を楽しむことに。

満月の夜

ビジターセンターまで戻ってきて、少し休憩したら続いては星空観察へ。残念ながらこの日はほぼ満月の夜。月が明るく星が見にくい状況でしたが、それでも見上げれば満天の星空。夏の星座であるさそり座などもくっきりと見える。星空観察中は地球軌道上の人工衛星が動く光も見えたりする。ISSよりも小さな光だったのでイリジウムか何かかしら。せっかくなので星空撮影も試してみるも、やはり月が明るくて難しい。でも上の写真、よく見てみると、天の川がぼんやりと見える気が。

ビジターセンターでは望遠鏡を出しての観望会もやっていたので、さっそく参加。ビジターセンターの人が時々調整してくれて、あとは自由に望遠鏡を覗いて見れる形式。実は天体望遠鏡を覗くのは初めての自分、望遠鏡を使って見える月のクレーターと土星の輪はとても美しいものでした。いやー楽しかった。

そんなわけでマウナケアを存分に楽しんで、ツアーは終了。日付が変わる前にはコナの宿まで戻って、即寝る。とにかく素晴らしい風景だったので、もう十分ハワイ島まで来た甲斐があったわね。歳をとったらまた見に来たい風景が1つ増えました。

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。