SummerWind

Web, Photography, Space Development

Getting Real: 37signalsのスタイル

ある人からオススメされて、今更ながら37signalsGetting Realと、今年発売の小さなチーム、大きな仕事を続けて読んでみた。自分は学生の頃から旅行の計画などにWriteboardをよく使用していて、37signalsはそれなりに知っていたので、どちらも非常に面白く読むことができました。

これらの本は、数千人規模の企業の一部として働く自分にとって、働く中でもやもやと感じていた疑問のようなものをはっきりとさせてくれた素晴らしいものでした。チーム全員が顧客との関わりをもつこと、ハリウッド方式のプロモーション、フィードバックは無視するという考え方などなど、いくつかの共感と多くの発見が得られたのがよかったです。これらの例はもしかすると37signalsだからこそできることなのかもしれないですが、少なくとも大企業のような会社でも、その多くは見習うべきだと思いました。

たとえば顧客にはチーム全員が関わるべき、という点。顧客との関わりのない中で仕事をしていると、本来は顧客のためにやらなきゃいけない仕事を、自分たちの自己満足のためだけにやっているように感じてしまって、そういう意味で顧客との関わりはより広く共有されるべきだよなぁと感じたのでした。常に何のためにこれをやるのかと考えながら仕事をしたいものですね。

小さなチーム、大きな仕事は新書ですが、Getting Realのほうは(ちょっとおかしな部分のある)日本語訳が無料でWebで読めるので、まだ未読の人は読んでみると何かしら発見があるかもしれません。オススメです。僕はPDFにしてiPhoneとiPadのiBooksに入れて読みましたが、iBooksのページ同期機能がスマートで便利でした。PDFにしてもレイアウトがきちんとWebページと同じになればもうちょっと読みやすかったんだけどなぁ。

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。