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ウェブ人間論と人の価値観

先日の旅行中からちょくちょく読んでいたウェブ人間論を読了。とぎれとぎれに読んでいたせいもあってイマイチ頭の中でまとまりきれていないのですが、それぞれ住む業界が異なる、梅田さんと平野さんの考え方の違いが書かれていて、なかなか興味深かったです。

個人的に「おっ?」と思ったのは、本の終盤で梅田さんが「お金やイデオロギーに縛られず、一人ひとりの個が力を得て充実てきるための技術を純粋に開発していく、そういう新しい思想を体現した人々が現出し始めているのではないか」と言っていたこと。自分も、昨年からいくつかの場所でバイトというか仕事っぽい事するうちに、どうも自分の価値観の中で1番は「技術に触れること」であり、「働いてお金を得ること」ではないらしいという認識があり、梅田さんの言っている事がまさに自分にフィットしたのでちょっとした驚きがありました。

この「お金」より「技術」的な思想について自分の身近な人に話をすると、だいたいは受け入れられずにやっぱり「お金」という意見が多いです(もちろんお金は重要ですが)。だから、一般的ではない考え方なのかとちょっと悩んでいたりもしたのですが、梅田さんが言うように、もしかすると今後こういった考え方の人が増えてくる可能性があるかもしれないという事には期待してしまいます。

こんなわけで、ウェブ人間論はなかなか楽しく読めたのですが、2、3年後ぐらいに改めて読んでみると、その時点での人の考え方と比較ができてまた面白そうな気がしますね。

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。