Validator.nuをローカルで実行する
ちょっとHTML5の文書構造の検証なんかをしてくれるValidator.nuをローカル環境で実行してみたくなったので、構築手順を簡単にメモ。構築に使った環境はMac OS X 10.6で、作業は全部ターミナル上でやりました。
Validator.nuの環境を構築するには、Mercurialが必要になるのでまずはそれを入れます。自分の場合は下記のようにMacPortsを使って入れましたが、公式のバイナリをダウンロードして入れても問題ないかと思います。
$ sudo port install mercurial
Validator.nuはJavaで作られています。Javaプログラムを実行するには環境変数JAVA_HOMEが必要となりますが、Macの場合はデフォルトで設定されていないので、設定します。とりあえず今回は.bash_profileにでも書いておくとします。
$ vim ~/.bash_profile export JAVA_HOME=/System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Home
これで下準備は完了です。Validator.nu用のディレクトリを作成して、ビルドスクリプトをチェックアウトして実行します。ビルドスクリプトを実行すると、Validator.nuの実行に必要なファイルをチェックアウトしたりダウンロートしてくれます。全てのファイルが揃うと自動的にビルドが実行されます。僕が試した時はビルドの途中でコケたので、ビルドスクリプトを2回実行する必要がありました。
$ mkdir validator.nu $ cd validator.nu $ svn co https://whattf.svn.cvsdude.com/build/trunk/ build $ python build/build.py all
ビルドが完了するとValidator.nuが実行されます。以下のログが出力されたら、ブラウザを起動して http://localhost:8888/ にアクセスします。Validator.nuの画面が出てくれば構築完了です。
INFO: jetty-6.1.11 INFO: Started [email protected]:8888
2回目以降はビルドスクリプトを実行オプション付きで実行すれば、すぐにValidator.nuを起動することができます。portオプションを指定すれば、好きなポート番号で起動することもできます。
$ python build/build.py run $ python build/build.py --port=10080 run
付属のビルドスクリプトはなかなか優秀で、毎回実行時に最新版のValidator.nuをチェックアウトしてくれるようです。セットアップもほぼ全自動になっていますし、なかなか手軽に使えるようになっていると感じました。