RFC7540 (HTTP/2) 日本語訳
先日の5月15日に、ようやく HTTP/2 の最終的な仕様が RFC7540 として発行されました。仕様がほぼ固まったところからなんだかんだで半年近くかかりましたが、やっと一安心というところです。いつものように今回も日本語訳を用意しましたので、RFC7540 日本語訳として公開します。「RFC になったし、HTTP/2 勉強するか」と思っている方のお役に立てれば幸いです。
仕様としては Draft 14 以降バイナリレベルの変更は入っていません。最後のドラフトとなった Draft 17 からも大きく変更はなく、h2c トークンの明記と編集上の細かい変更にとどまっていますので、今ある実装に手を加える必要もなさそうです。
さて、英語の勉強がてら始めた HTTP/2 の仕様の翻訳ですが、Draft 04 の時にスタートして気がつけば2年弱ほど続けてきたことになります。Draft 06 とか Draft 14 のあたりは仕様が大きく変わったりして大変でしたが、なんとか最後まで続けてこれてよかったです。英語の方は相変わらずな感じですが、この翻訳を通じて HTTP/2 の仕様や周辺技術の理解はすごく深まったので、これでもう終わりかと思うと、ホッとすると同時に感慨深くもあります。
そんなわけで、新しいドラフトの翻訳はもうなさそうですが、日本語訳の修正は GitHub のリポジトリで受け付けています。おかしな日本語や誤訳、指摘などがあれば Issue や Pull Request などでお気軽にお知らせください。