Running Lean
Running Leanを読了。エリック・リースのリーン・スタートアップを読んだ後から感じていた、「リーンの考え方は分かったけれど、どう実践すればいいの?」という疑問をおおよそ解決してくれる本でした。特に顧客に会ってインタビューする部分の説明では、台本のサンプルまで書かれていたのでより理解が進みました。
本書では「反証可能な仮説をたて、自身で顧客に会い、そのコミュニケーションをもとに次の仮説につなげていく」という話が繰り返し出てくることが印象的です。自分も仕事では著者と同じようなWeb関連の製品を開発しているのですが、これを実践するのがなかなか難しいと感じていました。なぜ難しいのかと考えを掘り下げてみると、そもそも「自ら顧客に会いに行く」という事自体の経験がないためでした。これについては、本書の解説で渡辺千賀さんも、エンジニアは話をせずに市場を知っているつもりになっている、と指摘しており、まずは自らの足で顧客に話を聞きに行くことから実践せねばなと思った次第です。
この本をはじめとするLeanシリーズは今後も展開されるとのことなので、引き続きオライリーさんの翻訳に期待したいですね。