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第3回宇宙旅行シンポジウム

The 3rd Space Tourism Symposium

先週の相模原キャンパスに続き、今週は第3回宇宙旅行シンポジウムに参加。開始15分ぐらい前に会場に到着して、先週に引き続きkazuさんとhadukinoさんにご挨拶。さらにhakodaさんやsorae.jpのSHUNさんともご挨拶させていただく。どもども。

そんなこんなしていたら、シンポジウム開始。稲谷先生のご挨拶などの後、日本人で最初に宇宙に行った秋山豊寛氏による基調講演。「宇宙開発ビジョンと宇宙旅行」というテーマでしたが、「夢」や「生きがい」を見つけること、夢を実現するための目標を明確に掲げることいった話題が中心でした。また、日本の宇宙開発について「何年何月までに日本人を宇宙に送る」というような明確なビジョンが必要、と語られていた部分については強く同意。はっきりとした目標がないと、今の自分のように毎日をなんとなくダラダラと過ごすことになってしまうので。

秋山氏といえば日本人初の宇宙飛行士で有名ですが、秋山氏が宇宙に行った当時僕は4歳だったので、ソユーズの黒こげのカプセルがテレビに映っていたことぐらいの記憶しかありません。今回初めて秋山氏の話を聞くことができたわけですが、「この人はすごいな」となんとなく感じました。また「宇宙に行ったことのある人間が目の前にいる」という事実にも不思議な感覚を感じ、色々と刺激を受けることができたのはとても良かったです。

基調講演の後は、宇宙旅行をめぐる世界の動きやら、世界各国の宇宙開発の状況やら、宇宙農業の話といったをテーマに3つの講演を聴く。中でも面白かったのは、大貫さんによる宇宙旅行をめぐる世界の動きの講演の中であった、海外のカンファレンスの質問についての話。海外のカンファレンスでは「宇宙旅行に行きたい人?」といった質問を会場に投げかけて挙手してもらうことが多く、「宇宙に行ったことがある人?」といった質問もでるほど。この質問については実際に何人か挙手する人もいるとか。最終的には「月に行ったことがある人?」という質問も出たりして、会場にいたバズ・オルドリンが手を挙げるというエピソードもあるそうで。それ質問のレベルがおかしいって。

講演の後は、休憩をはさんでパネルディスカッションへ。パネルディスカッションからは、バージンギャラクティックの宇宙旅行を扱うクラブツーリズム社の浅川氏と三菱重工の川戸氏も参加し、冒頭ではバージンギャラクティックの現状の説明もありました。最新の情報によると、スペースシップ2は今年の12月にお披露目され、商業旅行の開始は2011年頃になるだろうとのことだそうで。

さて、パネルディスカッションの方は、2足歩行による月面探査の話題を中心に話が展開。聴衆の中にすごい方々が混ざっていたようで、宇宙基本計画に関するちょっとした裏話なども飛び出して非常に興味深い議論になっていました。そんなこんなで時間を超過してパネルディスカッションは終了。シンポジウムもこれにて終了となりました。宇宙旅行シンポジウムには今回初めての参加でしたが、非常に興味深く、楽しい話が色々と聞けたので参加してとてもよかったと思います。。

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。