DEMOsaに参加してきた
先週の土曜日は、東京ミッドタウンで開催のDEMOsaに参加してきました。DEMOsaは10分間のデモセッションを連続しておこなうイベントで、今回はiPhone特集。
会場には開始15分ほど前に到着しましたが、すでに残席数わずかで、最終的には立ち見の人が多くでるほどの盛況ぶり。参加していた多くの人がiPhoneまたはiPod touchを持っているそうで、人気あるんだなぁという印象。さてセッションの方はというと、どれも興味深いものばかりでした。以下、気になったセッションの感想とか雑感などを簡単にメモ。
iPhone:笑えるアプリ、示唆するアプリ
テクノロジーライターの大谷さんによる、面白いアプリの紹介セッション。中でも気になったのがred:greenというアプリ。画面を赤または緑にする単純なアプリケーションなのですが、大きな会場で多数決をとりたいとに使えるみたいですね。「賛成は緑、反対は赤あげてー」といった具合です。実用性はともかく、発想がおもしろいなーと。
物書堂の電子辞典アプリケーション
会社設立当時から密かに応援している物書堂の廣瀬さんによるセッション。物書堂といえばウィズダム英和・和英辞典ですが、今後は大辞林を出すことを考えているとのこと。大辞林アプリのインターフェースのデモもあり、かなりクールなものに仕上がりそうです。期待しています。
newtonicaが教えてくれたこと
元々ゲーム畑の人間だった西さんによるセッション。ゲーム開発とiPhone開発の比較がなかなか興味深かったです。今回作ったnewtonicaは、売り上げ的にはまだまだだそうで、やはりアメリカなどの大きい市場で売れないとダメといった話が出ていたのが印象的でした。
Progressive Clock
HMDTのmkinoさんのセッション。iPhoneをガジェットプラットフォームとしてとらえ、さらにモノとしての質感を重視してアプリケーションを開発するという視点を解説。その成果として「Progressive Clock」というアプリのデモがありましたが、時間が足りなくなるというハプニング。モノとしての質感を重視する、というあたりはHMDTが開発を手がけたNumberKeyによく表れている気がします。
駅ベル –GPSプログラミングの苦労と楽しみ–
駅ベルを開発した関心空間のバスケさんによるセッション。駅ベルは降りる駅に近づくと、バイブで教えてくれるアプリ。当初はロックすると動かなくなる問題があって非常に使いにくかったそうですが、スレッドを使うことロック中も処理を継続できるようにしたとのこと。アプリのデバッグはiPhoneを持ち歩いて試さないとダメな事が多く、最近は外でプログラミングするようにしているとのこと。このへんがiPhone開発で大変なところですね。
セカイカメラのセカイ
TechCrunch50でも話題になったセカイカメラのセッション。製品のデモというよりコンセプトの解説といった内容で、製品としてはまだまだこれからといった印象。興味深かったのが、今のWebは人間がWebに潜って行って情報を探しにいくモデルに対し、セカイカメラはWebから人間側の現実世界に情報を提示するモデルであるといった話。この話を聞いたオライリーは「インターネットをスクラッチから作り変える気か?」などと言ったそうです。
日常を非日常に変えるサウンド系iPhoneアプリ
音を使った面白いアプリを開発しているAudible Realitiesによるセッション。開発コンセプトはiPhoneの中でアプリを使うんじゃなくて、iPhoneの外、つまり通常の世界でアプリを使うというもの。代表的なアプリは9の1など。「タッチとか画面とかを使ったら負けかなと思ってる」と言っていたのが印象的でした。
iPhoneは万能リモコン
nobiさんのセッション。iPhoneがあればiTunesとかVNCとかKeynoteとか、とにかく色々制御できるよという話。PadとかStage Handといったアプリが実用性高くて使えそうだと思いました。
といった感じで、内容が濃くて非常に充実したイベントでした。また参加したいです。nobiさんがセッションの最後で、全てのセッションのデモをふまえた上で「iPhoneすごいでしょ?」と言っていましたが、確かにすごい。iPhoneすごい。