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サーチアーキテクチャ

昨年末から移動中などにちょこちょこと読んでいた「サーチアーキテクチャ「さがす」の情報科学」を読了。これは「検索」についてフォーカスをした本であり、「さがす」という行為から、検索エンジンのアーキテクチャ、情報の分類手法などについて、検索に関連する多くの事が網羅的に書かれています。

個人的に興味深かったのは第4章の「サーチの仕組み」の部分。形態素解析やNグラム法などの言語処理系から、クローラーの探索アルゴリズム、インデクシングの処理など、検索エンジンの仕組みが分かりやすく解説されています。自分が大学で学んできた数学的な手法も検索エンジンで実際に使われていたりして、そういう意味では知識の点と点をつなげて線にしてくれた本だと言えます。

本のあとがきで「「さがす」という行為は人間の本能的な動作のひとつなのだ」と書かれているぐらい検索は日常的に使われるものです。この本を通じて、改めて「さがす」という行為について考えてみるのもよいのではないでしょうか。個人的には久々に良書といえる本でした。

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。