Web標準の日々 2日目の覚え書き
イベントから3週間以上経って今さら書くのもアレですが、1日目を書いてしまった以上書かないわけにもいかないので、Web標準の日々の2日目の内容も覚え書き。
混ぜるな危険?複合文書から見たXHTML+CSSとスキーマ活用
2日目最初のセッションは元W3Cの石川さんの話。W3Cでの仕様策定の裏話など色々な話が出ていましたが、個人的に最も興味をもったのがスキーマの活用についての話。XHTMLはDTDにより文書型が定義されているわけですが、そのDTDを自分に合わせてカスタマイズす(石川さんはカスケーティングスキーマとも呼んでいた)ることで文書構造の検証に使えるという話は興味深かったです。
動画配信、RIAを変える Microsoft Silverlight
Microsoftの五寳さんによる春日井さんのセッション。RIA環境は、AdobeのAIRをそこそこ知っているのですが、Silverlightについてはあまり知らなかったので参加してみました。話はSilverlightとは何かから、Expressionを使った実際の制作デモまで。Silverlightを自分が理解した内容で簡単に説明すると、MS製のFlashみたいなもので、Flashと違うのは.NET Frameworkがベースのため、VBやC#、Pythonなどでも書ける。また、WindowsMediaの技術が使えるので動画の扱いも得意。といった感じでしょうか。
Internet Explorerの開発・フィードバックプロセスと、業界標準への取り組みについて
Microsoftの五寳さんによる、IEの開発プロセスについての話。MSの開発プロセスについての話はなかなか興味深く、IEの開発などの場合、機能変更は基本的にBeta2までしか行えないといった話題が出ていました。そのため、機能に関するフィードバックは出来る限り早い段階で欲しいとのこと。また、次のIEに向けて日本のWeb開発者向けの早期フィードバックプログラムも準備していますとのこと。このセッションではプレゼンターの五寳さんの「IEをよいものにしたい」という熱意がすごく伝わってきて、また要望などにも応えてくれたので、心に響くものがありました。自分もフィードバックプロセスに参加してあの熱意にぜひとも応えねば。
パネルディスカッション ブラウザはどこに向かうのか?
FIrefox、IE、Operaの各陣営の方々によるパネルディスカッション。今後のサポートについてや、ベンダー間の協力関係についてなど、様々な話題が出ていて、興味深い話が多く聞けました。個人的にはmicroformatsの話題が印象に残っています。Microsoft陣営は、ビルゲイツが以前"We need microformats"と言っていた(リップサービス?)にも関わらず、対応に関しては現時点で言う事は何もないとか、Opera陣営はあまりmicroformatsの対応に積極的ではないといった話はなかなか面白かったですね。
各セッションの覚え書きは以上です。当初の予想よりも各セッション内容の満足度は(一部を除き)高かったので、参加してよかったと言えますね。