Web標準の日々 1日目の覚え書き
今週の始めは (色んな意味で) 何かと話題の「Web標準の日々」に参加していました。当日は7月としては珍しい台風直撃という悪天候でしたが、イベントは無事に開催されたので、その1日目の内容を簡単にその覚え書き。
Conformance is boring. Web standards are cool!
1日目最初はW3CのKarlとOlivierによるセッションからスタート。内容はW3C Q&A WeblogのWeb Standards Do – the Way of Web Standardsとしてもエントリーされているように、ユーザーの使用言語に合ったWebページを出力しようとか、HTTPキャッシュを使えば帯域を節約できるよという話。他にもXHTMLをXMLとして使用すれば品質管理にも使えるよとか、URIは持続可能なものにしようといった話が出ており、使いやすいWebを構築するための基本的な話が中心。内容に目新しさは無かったけど、最初のセッションということもあり、基調講演のように感じられたので良かったかなと。
最後のQ&Aの時間では、せっかくThe W3C Markup Validation ServiceをメンテナンスしているOlivierがいるという事で、(7月15日現在で) もうすぐリリースされる予定のValidatorの新バージョンの機能についてを質問して、直接解説を聞く事ができたのは良かった。ちなみに新機能の詳細はメーリングリストにポストされてます。
名前のウェブとXHTML文書のプロファイル
2つめは神崎先生によるセマンティックWebよりな話。使用されたスライドもすでに「名前のウェブとXHTML文書のプロファイル」として公開されています。内容としてはXHTMLにGRDDL (7月16日に勧告案になった!) を適用してメタデータをRDFとして抽出できるようにしようというもの。GRDDLという言葉は知っていたけど仕組みをあまり詳しく知らなかったのと、もっと汎用的にメタデータを抽出できるような仕組みがあれば面白いのに…としばしば思っていたので、個人的に非常に楽しいセッションになりました。
今回は神崎先生謹製のmetaprofという共有プロファイルが用意され、それを用いて実際にRDFを抽出する話も解説されました。プロファイルというのは、XHTMLなどの文書構造の意味解釈を定義した文書を示し、その文書のURIを個々のXHTMLファイルのprofile属性に指定することで、共有プロファイルとして設定することができます。さらにプロファイル側にメタデータを抽出するためのXSLTを設定しておけば、個々のXHTMLでもメタデータを抽出できるというわけです。実際に自分のBlogなどにmetaprofを適用すれば、GRDDLのデモページを使ってメタデータを抽出することができるので面白いです。
神崎先生も熱く語っていましたが、今後これが普及してメタデータが自在に取り出せるようになれば、Webはもっと面白くなるでしょう。個人的に今回のセッションは良いきっかけになったので、セマンティックWebとメタデータについてより詳しく勉強していきたいところ。
ユーティリティビデオコンテンツによる新しいWebサービス
3つ目は境さんのセッション。この時間帯は特に聞きたいセッションが見当たらなかったので、とりあえずという感じに参加。いくつか目新しい動画系のサービスの紹介などがありましたが、とくにメモをとってなかったので以下省略。
Dreamweaverの拡張機能の制作と実際の使いどころ
植木さんによるDreamweaver (以下、ドリ) の拡張に関するセッション。そもそも自分はドリなんて持ってなかったりするのですが、まぁどこか (何処) で使えるだろうという事で参加。以前CSS Niteでも同じような内容の話を聞いていたのだけど、今回はその再演+αという感じの内容で終わった点は非常に不満。某社で使われてる拡張の紹介なんて個人的にはどうでもいいわけで、もっと拡張機能を作る際のTipsとか、ドリのAPIの解説といった話をしてほしかったな。
とはいえ、ドリの場合はConfigurationsフォルダに色々入っていて、その中を見ると拡張の勉強ができるとか、UIはHTMLで出来てるといった話は初めて知ったのでそこそこ勉強になりました。なお、ドリの拡張はAdobe Exchangeで色々発掘できるそうです。一部はバージョンが古くて動かない場合もあるようです。
長くなりましたが1日目はこんな感じです。2日目についてはまたいずれ。