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「おおすみ」40周年記念シンポジウム

数日前にTwitter上で「おおすみ」40周年記念シンポジウムなるイベントがあることを知り、申し込んで行ってきました。会場は上野の国立科学博物館の日本館講堂。午前中は上映会、午後からシンポジウムという形式だったので、せっかくなので9時前にのそのそと起きだして、10時からの上映会から参加。

上映会は、ペンシルロケットから始まる日本の固体燃料ロケット開発の歴史と、M-V初号機開発の軌跡といった内容の2本立て。内容は少し古いものの、どちらも初見の内容だったので、興味深く観れました。2本目のM-Vの話は特によかったのでDVDとかで出して欲しいなぁ。上映会後は会場がとにかく寒かったので、一旦退場して上野駅周辺でラーメンなどを食べる。あー温まる。

13時前に会場に戻り、kazuさんとhadukinoさんにご挨拶して合流してから、シンポジウム開始。最初の講演は秋葉先生の「50年後の「おおすみ」は?」。機関や民間問わず、小型衛星の打ち上げ競争をするという提案が印象的。100万円程度で打ち上げることを目標にする、ということだったけどこの値段なら結構狙える気がするけどどうだろう。あとは秋葉先生がすごく元気だったのが印象的でした。。

つづいて的川先生の「Mが拓いた世界」。裏話が盛りだくさんで大変面白い講演でした。はやぶさの影に糖尿病アリ、ということでかなり苦労されていたのですね…。最後は森田先生の「日本のロケットの将来像」。次期固体ロケットとなるイプシロンの話が中心。様々なアプローチでロケットも打ち上げもコンパクトにして、コストを下げるという話題。全部実現できたらかなり面白いことになりそうな予感。楽しみにしています。

こんな感じで、ISASとか固体燃料ロケット方面で色々と濃い話が聞けました。イプシロンのプロジェクトもいよいよ動き出しますし、将来の内之浦での打ち上げはぜひ観に行きたいものです。

Moto Ishizawa

Moto Ishizawa
ソフトウェアエンジニア。ロケットの打上げを見学するために、たびたびフロリダや種子島にでかけるなど、宇宙開発分野のファンでもある。